笹原さんの感情と感覚 3
笹原さんの感情と感覚 3
さて今日はセミナー
★人間関係のストレスを“一瞬”で消し去る心の技術
第3回目
をお送りします。
前回、第2回目は、
★ネガティブな感情や生理反応が起きる、脳と無意識の
メカニズム
についてをお送りしました。
ポイントは
動物である私たち自分の脳は、「相手を危険、または敵とみなした瞬間」、頭で考えるより早く【闘争・逃走反応】を起こし、それを学習してしまうメカニズムがある
その自動メカニズムによって、私たちは危険・敵とみなした誰かに対して、
●闘争=イライラする・攻撃的になる。言い過ぎる・ケンカ腰になるetc
●逃走=避ける・黙る・無視する・相手にしなくなる・仲間ハズレにするetc
ということを、「“つい”やってしまう」のである
というようなことでしたね。
そういう意味では、
●自分が、誰かを、“ネガティブな存在”と学習・記憶してしまう、
●自分が、誰かから、“ネガティブな存在”と学習・記憶されてしまう
つまり“嫌な感じ”と記憶したり、されたりしてしまうことが、いかに人間関係を破壊するかよくわかります。
しかも
●一度刷り込まれてしまうと、そのプログラムが一生自動的に作動し続けるのですから、恐ろしいですね。
そこで今回からは、「私たち人間の中に奥深く刻み込まれたプログラムを、どうやって“リ・プログラム”していくのか?」について、お伝えしてまいります。
では、まず
過去の記憶をリ・プログラムし、対人力を劇的にアップする“5つの要素”
をご紹介します。
それは次の5つです。
1.気づき
2.自己責任
3.リラックス
4.リリース
5.リセット
順番に解説してきましょう。
今回は【1.気づき】に関してです。
自分のプログラムを変えて、劇的に対人力をアップするための第一歩は「自分のプログラムに気づくこと」です。
特に、
・上手くいかない相手・状況の特定
・その時に起きている「思考・感情・感覚・言動・行動」の反応、
特に【感情と感覚】
をどれだけ、敏感に気づくことが出来るかが、非常に大切なのです。
なぜならば、「握っていないものは、手放せない」からです。
つまり「“気づき”なくしては、そのプログラムを“開放(リリース)”出来ない」なのです。
しかし意外とこれが、上手くいかないことが多いのです。
【感情と感覚(=生理反応)】は、なおのことです。
なぜそうなるかというと、人間という動物は、(当然ですが)嫌な感情や感覚に触れたくないのです。
だからせっかく感情・感覚がシグナルを出してくれていても、無意識に気づかないようにしてしまうメカニズムがあるのです。
皆さんの周りにもこういう方がおられませんか?
周りから見ていると、明らかにそうでも
「あの方のことが、随分お嫌いなようですね?」
「あの人に、随分ご立腹のようですね?」
「あの時、かなりイライラされていましたね?」
と尋ねると、
「いえ、私は全然気にしていません!」
と怒りながら答える方が(笑)
フロイトは、これを“抑圧”と名づけました。
こうなってしまうと、次に進めなくなってしまいます。
繰り返しになりますが、「握っていないものは、手放せない」からです。
そこで@さんも、【ワーク】をしていた
だけますでしょうか。
内容は、
★ご自分が普段『嫌な気分になる』とか『ストレスを感じる』、相手や状況
★その時におきている、「思考・感情・生理反応・行動」の反応
★特に「感情と感覚」
を、詳細に書き出してみるというものです。
その「対象になっている人や状況、そしてそれによる思考・感情・生理反応」が特定されればされるほど、あとで簡単にそれを開放できるようになっていきます。