団塊世代の歩み
1947年生まれの団塊世代の歩み
1947~49年に生まれた団塊世代の人口は現在、664万人に上ります。
人口ピラミッドで突出した存在感を示す団塊世代はどんな人生を過ごしてきたのでしょうか。
1947年生まれの団塊世代の歩みを主な出来事とともに振り返ってみます。
【誕生から青春時代】
団塊世代の先頭ランナーが生まれた1947年。
1953年にはNHKのテレビ放送が始まり。
1964年には東京オリンピックの開催。
1966年にはザ・ビートルズの来日。
団塊世代の高校進学率は60%台。
大学進学率が10%台だった団塊世代。
【就職から右肩上がりの20年】
大学を卒業した団塊世代。
高度経済成長の波に乗った右肩上がりの時代を猛烈に働きました。
「一億総中流」意識の広がりとともに団塊世代は新しい消費文化を切り開いていきます。
団塊の若者のデートの定番は映画とドライブ。
夫婦の関係も変わり、団塊世代が適齢期になると、恋愛結婚が見合い結婚を上回るようになりました。
1980年代も後半に入ると、財テクブームが主婦の間に広がりました。高級ブランドなどの消費が一気に盛り上がり、
バブル景気を謳歌するようになりました。
【バブル崩壊から右肩下がりの20年】
1989年末に史上最高値の3万8915円(終値)を付けた日経平均。
中間管理職となった団塊世代の人生設計はバブル崩壊で大きく狂いました。
株価暴落、地価下落でマイホームの資産価値が目減り。借金が重くのしかかるなか、子供の成長とともに学費がかさむにもかかわらず、給与、賞与は頭打ち。
厳しい時代が始まります。
消費税率が5%に引き上げられた1997年の金融危機で状況は一段と悪化。
時代はIT(情報技術)ブーム。
慣れないパソコンでの仕事が増えた団塊世代にとっては受難のときでした。
2008年のリーマン・ショック。
「60歳の定年で引退し、悠々自適の老後」という人生設計は崩れました。
定年後も会社に残るなど、働き続けてきた団塊世代。
2011年3月の東日本大震災。
そして2012年、団塊世代は65歳を迎え、会社人生に幕が下ろすときが来ました。右肩上がりの20年と右肩下がりの20年を経験した団塊世代。