笹原さんの感情と感覚 5
笹原さんの感情と感覚 5
さて今日はメール・セミナー
★人間関係のストレスを“一瞬”で消し去る心の技術
第5回目
をお送りします。
前回、第4回目は、
★どんな相手との関係も、自分でコントロールできる
“魔法の思考法”
をお送りしました。
ポイントは★自己責任型思考★
1.イヤな気分や感覚の原因を“相手のせい”にせず、
2.それは“自分の反応”であり
3.“自分でその反応を変えよう”と考えること
でしたね。
今回、お届けしている内容は、「読んで効果のある」ものではありません。
「トレーニングして効果の出るもの」です。
そして、今日は
★なぜ禅の高僧は、どんな時も“無心”でいられるのか?
というテーマで、最もシンプルに“無心”を作り出す方法をお伝えしまね。
では今日も、結論から申し上げますと、その“無心”になるための方法は、
★呼吸に意識を向ける
ということです。
しかし「息」という字をよく見ていただくと、呼吸の大切さがわかります。
なぜなら「息=自らの心」と書きますよね。
息、つまり呼吸の状態が、自分の心の状態を如実に表しているのです。
実際、ご自分のことを振り返ってみてください。
Q.大勢の前で話をして、ドキドキと緊張してる時、呼吸はどうなっていますか?
Q.誰かにイライラしている時、呼吸はどうなっていますか?
Q.クレームを言われて焦っている時、呼吸はどうなっていますか?
必ず、「浅く・早く・荒く」なっているはずです。
逆に、温泉でも入って、ゆった~~~りとした気分になっている時、呼吸はどうなっていますか?
そう、「深~い・ゆっ~くりした・穏やか~な呼吸」になっているはずです。
このメールセミナー第2回目で、「脳と無意識の関係」についてお話ししまたね。
そして脳は「危険!」と察知すると、「無意識に、闘争または逃走モードに入る」という仕組みがあるとお伝えしました。
その時、私たちの体は無意識に、闘うまたは逃げるために、心臓をドキドキさせ、呼吸は「浅く・早く・荒く」なってしまうのです。
そしてそれと同時に、警報として、イライラや不安などの感情を信号として送ってくるのです。
このようなシステムをきちんと理解すれば、そのシステムを逆回転させればよいのです。
つまり
呼吸を深く・ゆっくりする
↓
心臓の鼓動もゆっくり・落ち着く
↓
感情も落ち着く
という逆回転です。
そして、
感情が落ち着きさえすれば、相手の見え方が変わるのです。
話は変わりますが、私は
「多くの人が、“感情”を上手に運転できない」のは、「“感情”を、“思考”で扱おう」とし過ぎるからだと思います。
残念ながら、
“感情”は、“思考”ではほとんど運転できないのです。
なぜならば、
“感情”には、必ず“生理反応”がくっついており、この“生理反応”は“思考”では、変えにくいものだからです。
例えば、緊張や恐怖で心臓がドキドキしている時に、思考で「心臓よ、ゆっくり動け!」と命令して、何か変化がおきるでしょうか?
起きないですよね。
「心臓がドキドキする」というのは、「自律神経による生理反応」ですから、思考の脳では動かせないのです。
そして、このメール講座で繰り返し申し上げているように、
人間関係をこじらせるのは“感情”なのです。
ということは、裏返しでいうと、
“生理反応”を変えない限り、“感情”は変わらないし“感情”は変わらないかぎり、こじれた人間関係は変わらないのです。
そして生理反応・感情を変えていく、妙薬が“呼吸”なのです。
“呼吸”だけが、自律神経でも動いているものでもあり、意志の力でも動かせるものなのです。
ですから人前で話す時に、ドキドキと緊張するならば、
私のお奨めは、「ゆった~りした呼吸をすること」です。
誰かのことにムカついたら、
「その人の良いところを探す」より、
「ゆった~りとした呼吸をすること」です。
私自身もこんなシンプルでパワフルなことを知らずに、本当に遠回りしました。
生理反応、そして感情を変えるような“呼吸”をすることををお奨めしたいのです。
そこで【今週のワーク】としましては、
ゆった~~りとした、心地よ~~い“呼吸”を練習する
ということをやってみてください。
ポイントは、「自分が心地よく感じること」です。
その結果を生み出すことさえ出来れば、呼吸の方法はどんなものでもかまいません。
2つだけご紹介しますね。
1つ目が、数を数えながらやる腹式呼吸
2つ目は、筋弛緩法
というやり方です。
1つ目の、「数を数えながらやる腹式呼吸」はその名前の通りです。
(1)1・2・3と数えながら、鼻から息を大きく吸う
(2)4・5・6と数えながら、息を止める
(3)7・8・9・10・11・12・・・・と数えながら
口から大きく、長~~~く吐く
これだけです。
ただ呼吸の長さ・深さは人によって違いますので、数は自分で調整して、慣れてきたら段々と、特に吐く息を長くしてください。
やりにくければ、数は数えなくても結構です。
2つ目の筋弛緩法は、「グ~&パッ~」と覚えてください。
やり方は
(1)鼻から息を一気に吸う
同時に体にグーっと力を入れる
特に肩を頭の方にグッと持ち上げる
(2)吸いきったら止める
体がプルプル震えるくらい、緊張させる
(3)一気に吐く
同時に、上げていた肩をスト~ンとおろしながら、
全身の力をパッ~と抜くです。
どちらもやっていただいても結構ですし、気に入った片方だけでも結構です。
誰かの言動・行動に対して、実際に嫌な気分になってるその時に、「心地よくなる呼吸法」をするを実践してみてください。
そこまでいけるようになれば、達人です。
もし焦る気持ちがあれば、その気持ちに対しても
「心地よくなる呼吸法」をしてみてください。
本当に、この「心地よくなる呼吸法」が上手になれば、いつも“無心”、またはそこまでいかなくても、すぐに“心地よい気分”を手に入れることが出来ます。